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2013年7月 夏バテとアロマセラピー
関東甲信では、早くも梅雨が明けました。気象庁の発表によると、今年の夏も平年並か平年以上の暑さになることが予想されていますので、今年も厳しく長い夏となりそうです。すでに、食欲不振、睡眠不足、体がだるいといった「夏バテ」の兆候が見られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昔は「夏バテ」といえば、猛暑による「暑さ負け」による体力低下や食欲不振といった症状が主でした。エアコンが普及した現代ではこれに加え、自律神経の乱れが「夏バテ」の大きなポイントとなっています。本来であれば、気温が高くなるにつれて汗をかくようになり、夏の暑さに順応できるようになりますが、冷房のために体が暑さに慣れることができなくなっています。さらに、部屋の中と外との温度や湿度の激しい差が自律神経のバランスを狂わせています。
自律神経とは、代謝や呼吸、循環などの基本的な働きをコントロールし、体を一定の状態に保つように調節をしてくれる神経のことです。高い温度のなかでは、汗をかくことで一定の体温に保とうとします。この負担が大きかったり、長引いたりすると、体の中の熱を外に出せなくなり、自律神経のバランスが崩れて「夏バテ」の症状が起こります。そのため「夏バテ」対策は、自律神経のバランスを保つことが大切になるのです。
自律神経のバランスを保つと言われても、どうすればいいのかわからないと思われるかもしれません。しかも自律神経は、自分が意識をしていないところで働いている神経です。心臓を動かそうと思って動かしているわけではないように、自律神経は、絶えず、意識をしていなくても身体的機能を保ってくれているのです。
そのような自律神経に自分から働きかけることができる方法がアロマセラピーです。自律神経は脳の視床下部でコントロールされています。脳へ直接作用するアロマセラピーは、自律神経を整えるのにとても有効だと言われています。
エッセンシャルオイルの芳香成分は、鼻の奥の嗅上皮から嗅細胞へと伝わり、そこで電気信号に変換されて、大脳辺縁系、さらに視床下部へと伝達され、自律神経系に変化を起こさせます。香りを吸入することで、視床下部がコントロールしている自律神経系に働きかけ、交感神経や副交感神経を優位にさせたり抑えたりすることができます。直接脳に作用することで、自律神経のバランスを取り戻してくれるのです。
「夏バテ」の症状に合わせてエッセンシャルオイルを選ぶと、より効果的です。
-夜眠れない: ラベンダーは、疲労を回復させて、心拍数を下げてくれます。ローマンカモミールも心をゆったりとさせてくれるので、不眠に効果的です。
-疲労感、だるい: ローズマリーは、心身ともにすっきりさせ、血行もよくなります。グレープフルーツはリフレッシュでき、全体的な高揚効果が期待できます。
-食欲がない: ペパーミントは、胃や腸に働きかけ食欲を増進し、体感温度も下げてくれます。 レモングラスも、食欲促進、消化不良、胃腸炎に有効です。
今年のように温度も湿度も高い時期が長いと、「夏バテ」も起こりやすくなります。エッセンシャルオイルを上手に活用して、暑い夏を乗り切りましょう。
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